スクラブアメリカ特集 人気ブランドを徹底比較

スクラブアメリカ特集 人気ブランドを徹底比較

今回は、アメリカのスクラブを紹介します。
日本国内で認知されているアメリカのスクラブブランドについて、特徴を簡単にまとめました。
日本で有名なブランドから、アメリカのは認知度はありながら国内での認知度がまだまだ低いブランドまで、スクラブの販売をしている会社として、8つのブランドをピックアップしました。

アメリカンスクラブ特集はこちら

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1. Koi(コイ)

コイ KOI317 セレニティトップ(レディススクラブ)
コイ KOI667 フォース トップ(メンズスクラブ)

KOIのブランド紹介ページ

2006年にカリフォルニア州ロサンゼルスで設立され、アメリカ国内の多くの看護師から評価された。2009年からメンズコレクションの展開を開始。

  • ブランド認知度: アメリカ国内での認知度は中程度だが、ユニークなデザインやパターンで人気。
  • 売上規模: ニッチなマーケットで支持されているが、大規模ではない。
  • サイズ感: フィット感が強く、動きやすいデザイン。アメリカサイズ基準。
  • 価格帯: 中価格帯
  • 日本国内代理店: あり。現在、株式会社アルファユニが日本の代理店として販売をしています。一部の商品については在庫をしておりますが、国内在庫商品以外は受注請け後AIRで輸入後のお届けとなります。お届けまでの日数については2週間~3週間程度となります。
  • 日本国内の知名度: やや低いですが、ファッション性を重視する一部の医療従事者に支持されている。日本ではアルファユニが代理店として昨年から販売を開始しました。日本メーカー製品にはない、独特のデザインと企画力で今後認知度がアップしていけば、人気となることが見込まれる注目のブランドです。

2. Cherokee(チェロキー)

チェロキー 6802C-FZEV スクラブ アナと雪の女王
チェロキー TF627-PRRR スクラブ 白雪姫

チェロキー公式サイト

  • ブランド認知度: 世界的に認知度は高く、アメリカを中心に広く愛用されている伝統的なブランド。日本でもかなり前から販売されていますが、日本総代理店の入れ替わりや、フォーク社によるライセンス契約による別企画生産が3年程度で終了したこともあり、日本の医療現場でのシェアは上がっていません。日本の医療現場で大きく広がらない一番の理由は、総柄プリントのデザインがなかなか受け入れられないためかと思いますが、合わせて、品番の継続性がなく、一般アパレルと同様「売り切りご免」的な短期的な企画としての販売ほとんどで、組織のユニフォームとして何年か同じものを着用したくても商品の供給が止まってしまうこともあります。
  • 売上規模: 世界的には大規模な市場シェアを持ち、医療用ウェア市場で確固たる地位を確立。
  • サイズ感: アメリカサイズが主流。比較的ゆったりした作り。
  • 価格帯: 中価格帯
  • 日本国内代理店: あり。現在の代理店は株式会社アイワ。 
  • 日本国内の知名度: 総柄プリントのスクラブとして認知度が高く、日本の病院でも見かけることが多く、医療従事者の間で広く知られていますが、総柄プリントスクラブがメインということから大きな病院での着用率は非常に低くなっています。

3. スクラブス(S.C.R.U.B.S.)

スクラブス Z1J15 6ポケットスナップトップ
スクラブス Z1004 3ポケットトップ

スクラブスのブランド紹介ページ

  • ブランド認知度: アメリカ国内での知名度は高めで、日本のメディカル現場での着用も多くなっている。
  • 売上規模: 比較的中規模な市場シェアを持つ。
  • サイズ感: ゆったりとしたフィット感のあるアメリカサイズ。
  • 価格帯: 中価格帯
  • 日本国内代理店: なし。株式会社アルファユニ 他数社あり。
  • 日本国内の知名度: 日本で販売代理店展開して10年以上になるため少しずつ認知度は上がっており、リーズナブルな価格で一定の支持を集めていますが、国内スクラブブランド「MIZUNO」「KAZEN」「PANTONE」など、と比べるとまだまだ知名度が高いとは言い難い。
  • その他: 2011年から日本国内に代理店を経由し本格的に販売を開始し、今年で14年となる。国内に倉庫を持ちそこから発送できるものは1週間以内でお届け対応できています。アルファユニも2012年から代理店としてSCRUBSの商品の販売をスタートし現在に至っています。

4. ディッキーズ(Dickies)

ディッキーズ 7033SC スクラブ
ディッキーズ 7061SC スクラブ

ディッキーズのブランド紹介ページ

  • ブランド認知度: 世界的に高く、ワークウェアのブランドとしても広く知られている。
    2014年に日本のメディカルウェアメーカーフォーク社がライセンス契約を国内企画として発売を開始。販売から10年が経過したことで、認知度がアップ現在ではかなりの知名度となっている。現在では「ディッキーズ」のメディカルウェアは若い層のドクターを中心に多くのファンの支持を得ています。特にチームスクラブでの採用が増えておりアルファユニでは一番人気のブランドとなっています。
  • 売上規模: ワークウェア業界では巨大な規模を持ち、医療スクラブ部門も安定している。
  • サイズ感: 国内企画ということで、日本人の体形に合わせた日本標準のサイズスペックとなっている。また、ワークウェア同様耐久性が高く、しっかりとした作りとなっている。
  • 価格帯: 低~中価格帯。日本独自企画は中~高価格帯。
  • 日本国内代理店: あり。
  • 日本国内の知名度: ワークウェアとしての知名度は高いが、スクラブとしての認知度は中程度。
  • その他: アメリカが医療ウェアの流通が日本とは違い、「ウォルマート」などの街の量販店でスクラブが販売されていますが、ちらかと言えば手軽に購入できる低価格品として、生地についても付加価値がなくものを採用し、製品品質も決してレベル的には高くありません。それに対して、国内企画のディッキーズスクラブについては、フォーク社がライセンス契約し、日本独自企画として展開していますので、ストレッチ性のある生地を使用するなど品質も高く、中から高価格帯として販売されています。

5. Figs(フィグス)

フィグス公式サイト

  • ブランド認知度: SNSでのプロモーションにより、特に若い医療従事者の間で急速に認知度が上昇。
  • 売上規模: 近年急成長。アメリカ市場での売上は急速に拡大。アメリカでもっとも注目されているスクラブブランド。
  • サイズ感: スリムフィットの作りが特徴。アメリカサイズだが、体にフィットするデザインが主流。
  • 価格帯: 高価格帯
  • 日本国内代理店: なし(個人輸入や海外ECでの購入が主流)。
  • 日本国内の知名度: 若干低いが、SNSや口コミで徐々に知名度が上がっているようです。
  • その他: 2015年にユニフォーム販売サイト「メディカルウェアジャパン」で販売をスタートしましたが、その後どのような経緯からか、販売が中止となりました。現在日本国内代理店はありません。今後の件についてアメリカの本社に確認したところ、現時点では日本に総代理店を置く予定はないとのコメントをもらいました。並行輸入業者がアマゾンで出品していますが、単価は1万円を大きく超える価格帯で、また、出品者は個人インポーターがほとんどです。受注後に海外に発注をかけて輸入し配送するため、納品までかなりの日数がかかっているようです。

6. BARCO(バーコ)

BARCO公式サイト

  • ブランド認知度: アメリカを中心に広く知られ、医療現場での使用が多い。
  • 売上規模: 大手ブランドの一つで、医療スクラブ市場で重要なシェアを持つ。
  • サイズ感: ゆったりした作りが特徴で、アメリカサイズ基準。
  • 価格帯: 中価格帯(アメリカ国内)
  • 日本国内代理店: なし。過去には取り扱い代理店がありましたが、現在はないです。
  • 日本国内の知名度: 知名度は低い。
  • その他: Grey’s Anatomy(グレイズ アナトミー)といアメリカで人気の医療系ドラマとコラボ企画商品を展開しているなどかなり認知度が高い。日本国内でも医療現場での利用が見られますが、国内代理店がないためなかなか拡販が出来ていないようです。FIGSと同様、並行輸入業者がアマゾンで出品していますが、単価的には1万円オーバーの価格帯。出品者は個人の業者で、受注後に輸入し配送するため、納品まで日数がかかっているようです。

7. REINA(レイナ)

REINA 110 医療用スクラブ(レディース)
REINA 11178 医療用スクラブ(男女兼用)

REINA公式サイト

  • ブランド認知度: 世界的にはまだ認知度が低いが、特定のマーケットで評価されている。
  • 売上規模: 小規模なブランド。
  • サイズ感: スリムフィットが中心で、アメリカサイズよりもややタイト。
  • 価格帯: 中価格帯
  • 日本国内代理店: なし。
  • 日本国内の知名度: 低い。日本ではほとんど流通していないスクラブブランド。

8. スペクトラム

スペクトラム公式サイト

  • ブランド認知度: 世界的な認知度は限定的。特定の市場で知られている。
  • 売上規模: 小規模なブランドであり、広範な展開はない。
  • サイズ感: アメリカサイズだが、比較的柔軟なフィット感。
  • 価格帯: 低~中価格帯。
  • 日本国内代理店: なし。
  • 日本国内の知名度: 非常に低い。
  • その他: アルファユニでもアメリカより輸入できるルートを開拓し、展開を検討しましたが、製品の縫製やサイズスペックのばらつきなど、製造基準が日本レベルに達しておらず、国内でされるには改善の余地が多く、現在の品質レベルでは国内で支持されることは困難と判断しました。

総評

  • CherokeeFigsBARCOは認知度が高いが、日本国内では手に入りにくい。
  • Dickiesは日本での販売実績が急伸しており既に高い認知度となっている。
  • Figs は高価格帯で、アメリカではスタイリッシュなデザインを求める層に支持されているようですが、日本ではまだまだ認知度が低く、着用実績がほとんどない。
  • Koi はアメリカではファッション性を重視する層に人気が高い。日本で販売されて間もないため、現在の認知度は低いが、ファッション性が高くまだまだこれから伸びる可能性が高いブランド。
koi(コイ)のスクラブ(373ベッカトップ(レディス)668ブライアントップ(メンズ)

日本市場での展開に関しては、代理店や輸入経路が限定されているブランドが多い。
各ブランドとも今後の成長余地は十分ありますが、メーカーの日本に対する販売戦略が不透明なため、国内での浸透はまだまだ時間はかかりそうです。

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