刺繍は腕の魅せどころ!ノウハウと経験で大きく異なる刺繍のクオリティ

刺繍は腕の魅せどころ!ノウハウと経験で大きく異なる刺繍のクオリティ

なんか安っぽい仕上がり・・・を避けるための刺繍の基礎知識

今やスクラブをはじめ、院内ユニフォームへの刺繍加工は当たり前の時代!
代表的な刺繍加工のひとつである名入れ刺繍をはじめ、病院ロゴや医療チームロゴなどをスクラブやドクターコートに加工することも珍しくなくなってきました。

なかでも高級感を演出する刺繍加工は、アルファユニでも人気のオリジナル加工で、

プリント以上に耐久性が高く長持ちする

というメリットのほか、加工が立体的で高級感が増すということから、白衣・ドクターコートへのデザイン刺繍加工もとても増えているのが実情。

当ブログをご覧の皆さんも、右胸や左袖口などに病院ロゴなどがデザインされた刺繍をイメージしていただければ分かりますが、

同僚や患者さんからの注目度も高くテンションが上がる

という心理的なメリットも大きいのがこのデザイン刺繍加工です。

皆さんが思い描く刺繍というと、ドクターコートやワイシャツなどに加工される筆記体のイニシャルやネームを想像すると思いますが、ネーム刺繍のようなちょっとした加工であれば、さほど刺繍加工の良し悪しなどは気にならないはず。

一方、病院ロゴやキャラクターを刺繍したいともなると、使われる刺繍糸の色やデザインの細かさなども考慮する必要が出てきますので、当然のことながら

その仕上がりのクオリティはショップごとで違いが出てくるのです。

実際にイメージしていたものと、仕上がった現物を見くらべてガッカリ・・・、そんな失敗がないよう、刺繍で再現できるデザインの基本を知ることも必要ですし、刺繍加工を依頼するショップの技術力や製作実績なども参考にする必要があります。

そこで今回は、クオリティの高いオリジナルデザインの刺繍加工を仕上げるための基礎知識として、事前に知っておきたい刺繍デザインのポイントと、

刺繍の加工技術によるクオリティの違い

などにフォーカスしながら、実際に加工を依頼するショップ選びのポイントなどをご紹介していきます。

これから刺繍加工にチャレンジしようと考えている方、すでに他所で刺繍をしたことがあるけど、満足いく仕上がりにならなかった経験をお持ちの方など、ぜひ参考にしつつ、当店の高いクオリティの刺繍をぜひお試しいただければと思います。

≪関連ページ≫
アルファユニのスクラブ刺繍へのこだわり

加工技術でこんなにも違う!高級感を打ち出す刺繍ノウハウ

さて、アルファユニの刺繍加工については、基本的にお客様が希望されるデザインを刺繍で再現できるよう対応しておりますが、お客様が作成されたデザインの内容によっては、調整や修正が必要だったりする場合もあり、

最大限キレイに仕上がるようにアドバイスする

という点が最大の特徴であり強みでもあります。

スクラブやドクターコートへの刺繍加工においては、主に病院やクリニックロゴ、大学校章などのデザインを加工するのが人気となっておりますが、基本的にお客様から頂いたデザインは、まずはじめに下記のような点を注意しながら刺繍型データ(以下、パンチデータ)を作成していきます。

1. デザインの細かさ

  • 細かなデザイン部分は細い糸を使用して刺繍を打ち込む。
  • 逆に面積が大きな部分でしっかり仕上げたいときは太い糸で打ち込みボリューム感を出す。
  • デザインが複雑な場合は特に打ち込む角度や打ち込む幅などをオブジェクトごとに調整し立体感を出している。

≪ポイント≫
デザインに応じて刺繍の打ち込み方法を都度切り替えている!

2. 生地の特性

伸縮性のある生地や生地の厚み、目の細かさなどによって糸の密度を変えたり、糸の太さを変えて刺繍を行います。例えば、中綿の入った厚い生地と薄い生地とでは、仕上がりにズレが生じてしまいますが、それを想定してパンチデータを適宜調整します。

≪ポイント≫
幾多のノウハウから、生地の厚みに対する刺繍のズレを想定した調整を行っている!

3. 縫製仕様に合わせた調整

例えば、袖への刺繍加工の場合、女性サイズやシルエットが細めのウェアなどはアームホール(袖幅)が細くなるためサイズを小さくするなどの調整が必要となります。アルファユニでは、縫製仕様に合わせ刺繍サイズを適宜調整しています。

≪ポイント≫
サイズの異なる個々のウェアに対しても最適な刺繍加工を行うことができる!

こうして見るだけでも

アルファユニの刺繍加工のこだわり

という部分がヒシヒシと伝わってきますが、それ以外にも

  • 毎朝機械の調整を行って糸調子の状態を保ったうえで加工を行っている
  • 複雑なデザインほど刺繍機のスピートを若干遅くするなど調整するとともに、糸調子の常に良い状態に保つことで柄ズレが生じないようしています。

といった特徴が多数あり、こうしたこだわりが高い再現度とクオリティを実現しているのです。そのため、手間や時間こそ掛かりますが、他所とは違った満足度の高い刺繍が再現できるのです。

一般的な刺繍加工と、アルファユニが行う手間ひまかけた刺繍加工との違いついては、アルファユニのスクラブ刺繍へのこだわりにて、

写真付きでご紹介

しておりますので、その違いをぜひ確認してみてください。

ちなみに、お客様が作成するデザインの細かさによっては、

他所で加工を断られることも珍しいことではありません

つまり、刺繍では再現が難しい細かなデザインは、技術やノウハウがないところほど受けるのが難しくなり、また仮にできたとしても、その仕上がりクオリティは、決して期待できるものではないとい点を覚えておくようにしましょう。

例えば、イラストレーターやフォトショップなどで作成するデザインデータは、比較的大きめに作成されることが多いと思いますが、実際にそのデザインを刺繍する箇所が特に袖であったりすると、セット可能な刺繍枠サイズの関係で、

現物の刺繍の大きさは相対的に小さくなる

傾向にありますので、上記でも触れましたが、デザインデータ内に配置されている小さな文字などは潰れてしまって文字の判別ができなくなってしまう可能性があります。

アルファユニでは、そうした場合もお客様に事前にと確認を取り、再現できるサイズまで拡大し調整する提案をさせていただきますが、

他所ではそのまま刺繍されてしまうことも少なくありません

ので、デザイン作成時は実際に刺繍を施す場所や大きさを考慮する!ということを忘れないようにしましょう!

病院ロゴやデザインを刺繍するなら押さえておきたい3つのポイント

上記でもご紹介したように、刺繍の仕上がりにおけるクオリティは、さまざまな要素が絡み合う部分ではあり、そこには刺繍技術のノウハウや制作実績など、

経験による部分が大きい

ということがお分かりいただけたかと思います。

ただ、実際にお客様は加工したい刺繍のデザインを作ってお願いすることしかできませんので、ショップがどの程度の技術やノウハウがあって、どの程度のクオリティを担保してくれるのかを確認する手段が限られています。

もちろんアルファユニのように、刺繍加工の詳細説明ページなどで詳しく紹介しているショップは一定の安心感はありますが、お客様でご用意するデザインが

どの程度細かいか?によってもクオリティは変わってきます

ので、特に初めてオリジナルの刺繍加工にチャレンジする方は、あまり複雑なデザインにするのではなく、シンプルなデザインにまとめるのがオススメ。特に、ロゴ内の文字などは、思っている以上に小さく刺繍されますので、文字潰れなどにも留意する必要があります。

ただし、やはりショップに加工を依頼する以上は、

そのショップの技術力やスペックは把握しておきたいところ!

そこで、ショップの刺繍技術を見極めるための4つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】刺繍加工代が安すぎるケース

上記でもご紹介したように、刺繍においてはプリント加工とは異なり、お客様のデザインの細かさなどによって様々な調整が必要となります。

それだけ手間ひま掛かるということですね・・・

刺繍の仕上がりに大きく左右するパンチデータの作成から、実際の刺繍を打つ工程まで、プリント加工とは違って物理的に時間がかかるのが刺繍加工の特徴でもあります。言わば、それなりに製作コストが掛かるのも事実。刺繍代を安くするには、細かなデザイン部分でも太い糸を使ったり、そもそも刺繍糸の密度を低くしたりして作業時間を短縮するしかありませんので、

あまり加工代が安すぎると仕上がりに影響が出る

ということを覚えておくと良いでしょう。

【ポイント2】デザインに応じたパンチデータを作成しているか?

刺繍加工の元となるパンチデータは、刺繍ソフトの「オートパンチ機能」と呼ばれる自動作成機能で生成している場合があります。もちろんオート機能となるため、作業時間の短縮やコスト削減につながりますが、やはりクオリティという観点では、それなりの仕上がりになってしまいます。

複雑かつ細かなデザインにおける刺繍加工においては、このオートパンチ機能では対応できない場合がほとんどで、特にクオリティを重視したいスクラブやドクターコートにおいては、あまりオススメしない方法になります。

オートとマニュアル、実際に比較してみないと判断が難しいところかもしれませんが、そうした観点からアルファユニでは、しっかりとマニュアルでパンチデータを作成し、

お客様がご満足いただけるクオリティを追求

しています。

パンチデータの作成は、人間の手でマニュアル対応しないと納得いく仕上がりにはなりにくいということが言えるのです。ちなみにアルファユニでは、型代割引キャンペーン中などにおいても、

すべてマニュアルでのパンチデータ作成

に対応しているという点も特徴のひとつです。

【ポイント3】刺繍加工と技術のノウハウを確認する

お客様で用意したデザインによっては、ショップ側で加工を断ってくる場合もあります。
デザインが細かすぎたり、色数の多いデザイン、重なり合うオブジェクトが多いデザインなどその要因は様々で、デザインを見たうえでのショップ側の判断に委ねられますが、刺繍のノウハウを持っているほど

再現できるかどうか的確に判断ができる

ということも言えます。
仮にショップ側から加工を断られたとしても、

  • デザインをどのように修正したら対応可能か?
  • 刺繍加工可能な部分までデザイン調整を行ってくれるか?
  • 刺繍不可の場合、再現可能な他の加工方法を提案してくれるか?
  • 有料・無料問わず、高いクオリティでの再現を提案してくれるか?

といった点も、ショップの技術力やノウハウを推し量るうえでの参考となりますので、その点も積極的にショップに相談してみると良いでしょう。

【ポイント4】量産前に現物で試し打ちしているか?

こちらも重要な要素のひとつでもありますが、アルファユニでは

量産加工前に必ず実際の生地に試し打ちを行っています

パンチデータ上ではキレイにできあがっていたとしても、生地の特性やその日の機械の調子、オブジェクトが重なり合う複雑なデザインなどは、パンチデータのどおりに刺繍できないこともあるのです。つまり

実際の生地に刺繍してクオリティを確認してから量産する

ということが重要なのです。

アルファユニにおける刺繍加工のこだわりが少しでも伝わりましたでしょうか?

刺繍加工においてはとても奥が深く、またお客様がご用意するデザインも年々複雑化してきておりますので、上記の確認事項だけでは仕上がりのクオリティが担保できない場合もあるかもしれませんが、ショップの技術力を推し量るうえで上記のようなチェックポイントは

最低限知っておきたいポイント

ではありますので、直接ショップに確認できるようであれば、一度問い合わせてみるのもクオリティ確保のためのテクニックかもしれません。

≪関連ページ≫
オリジナル刺繍の豆知識(刺繍加工編)2

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