スクラブの形状タイプとメリット・デメリット
2020.01.22
スクラブと言っても様々な形状・タイプが!
医療従事者の定番ユニフォームであるスクラブ。
一昔前までは、ドクターの術着といったイメージでしたが、近年では手術から回診まで、あらゆるシーンでスクラブが着用されることが主流になってきました。
スクラブはなんと言ってもその豊富なカラーバリエーションが最大の特徴。病院によっては、スクラブの色で診療科を区別しているところもあり、従来の白衣といった白を基調としたドクターのイメージは、時代とともに変わりつつあります。
そんな、カラーバリエーションばかりに注目されがちなスクラブですが、スクラブにも色々な形状があるのはご存知でしょうか?
一般的なスタンダードなスクラブは被って着るタイプが主流ですが、それだと着たり脱いだりがしにくいのはもちろん、女性スタッフにおいては襟まわりに化粧がついてしまうといった使いにくさがあります。
その他にも、まとめた髪の毛がバラけてしまったり、何か物が引っかかってしまったりと、必ずしも主流である「被って着るタイプ」のスクラブが、使い勝手が良いということではありません。
そうしたお悩み等を背景に、主要メーカーのスクラブには主に下記のようなタイプがラインナップされています。用途や使い勝手に応じて様々なタイプが選べるようになってきているスクラブの代表的な形状をご紹介します。
スタンダード
従来からある定番の「被って着る」タイプのスクラブ。
病院で支給されるタイプの多くはこのタイプで、丈夫な生地と高い速乾性が特徴。ボタンやファスナーは付いていない。ゆったりとした大きめのサイズ感のものが多く、インナーを合わせて着用すると良い。
襟元ボタン開き
形状はスタンダードと概ね同じですが、肩部分がスナップボタンで開閉できるようになっており、スタンダードのVネックより開口部が広く取れ、脱ぎ着がしやすいというメリットも。女性向けに胸元や脇の下が見えにくいような工夫がなされているタイプも。
前開きファスナー・ジッパー
ジップスクラブと呼ばれる「羽織って着るタイプ」のスクラブ。
着脱の際に顔への接触が防げるので女性に人気。ファスナー部も患者への接触を防ぐため、ファスナー部が隠れるよう工夫されているものがほとんど。ファスナーが脇腹部に配置されているタイプも
最近では、利便性の良さから羽織って着るタイプが増えてきていますが、スタンダードな被って着るタイプとくらべて価格も若干高い傾向にありますので、使用環境や頻度などを考慮して、商品タイプを選ぶようにしましょう。
メーカー・モデルによって機能は様々
スクラブの形状はおおまかに上記のように分類されますが、メーカーやモデルによって機能性は様々で、簡素的な機能にとどめられているモデルもあれば、細かな部分まで気を使ったモデルなど、用途に応じて多彩な選択肢があるのもスクラブの特徴です。
医療現場での用途を考慮した代表的な機能としては
・伸縮性・通気性・帯電防止
・メモ帳やペン用の大型ポケット
・PDAやPHS用の胸元ポケット
・PHSストラップ用の肩フック など
ドクターや看護師の多くは、聴診器やハサミ、PHSなど携帯しているアイテムがとても多いため、特に大型ポケットやポケットの数が多いスクラブに需要が多いです。また、聴診器やネームプレート、PHSストラップなど首に掛けるものが多いため、首に掛けるアイテムを減らせるストラップ用の肩フックなども医療現場ならではの機能の一つです。
その他にも、重いPHSやタブレットなどをポケットに収納しても形が崩れないような工夫がなされていたり、ペンのインク汚れなどが目立たないよう、ポケット内部に加工が施されていたりと、高機能なスクラブほど様々な気の効く工夫がなされています。
もちろん機能性の高いスクラブほど価格は高めになりますが・・・
スクラブの購入時には、スクラブの形状のほか必要な機能をしっかりと検討し、コスト面も考慮したうえで商品を選ぶようにしましょう。