オリジナル刺繍の豆知識(刺繍加工編)4  円形の最小サイズについて

オリジナル刺繍の豆知識(刺繍加工編)4  円形の最小サイズについて

刺繍で再現できる円形(丸・点)の最小サイズについて

刺繍で再現できる円形(丸・点)の最小サイズについて紹介します。

日々デザイン刺繍加工の依頼を受けていて、出て来る問題があります。
円(丸・点)を刺繍で加工した場合、再現できる限界サイズについてです。
以外と細かい点や円の表現が含まれるデザインは多く、お客様のご要望にお応えできず、調整をお願いするとがあります。

刺繍糸も針も細いものを使用はしていますが、糸を打ち込んで円(丸・点)を表現するには限界サイズがあります。
なぜなら、プリントと違って版を通して液体のインクを落とし、固めるわけではないからです。

では、最小幅の運針が0.7㎜となりますので、0.7㎜の運針を使って表現できる円の最小サイズは?
普通に考えて、0.7㎜の幅で1㎜の円が綺麗に表現できないことは気がつくのですが、
デザインの中に組み込まれると見落としがちになる問題です。

以下の画像を見て下さい。

円(丸・点)を刺繍で再現するということは、丸の形になっているということですので、
一番小さなサイズとしては画像の通り直径約3㎜が限界だとご理解下さい。
実際に画像ご覧になればおわかりいただけますが、既に歪んでいて綺麗な円にはなっていません。

なので、理想を言えば5㎜ほしいところです。

1㎜、2㎜の点は四角く形の点として表現するのが背一杯となります。

以下の画像をご覧ください。目の部分の元デザインは丸く表現されているのですが、実際には丸くなっておらず、
形の崩れた点となっています。

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「アルファユニの刺繍の特徴について」

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