オリジナル刺繍の豆知識【刺繍型(パンチ)編2】ステッチについて

オリジナル刺繍の豆知識【刺繍型(パンチ)編2】ステッチについて

刺繍の型を作成する上で、基本となる刺繍の打ち方(ステッチ)をご紹介します。

以下の2つの刺繍画像ご覧ください。

同じデザインですが、若干違った出来上がりになっていることがお分かりになりますよね。

同じデザインですが、刺繍の打ち方が違います。

【左側画像】打ち方:サテンステッチ

サテンステッチは文字など、一定の幅のある線を表現する場合に使用します。
打ち進める方向に垂直に針を動かし、線の幅が打ち込みの幅となります。

そのため、あまり太い線の場合、糸が浮いてしまい使用中に引っかかってしまいますので、
7~8㎜が限界の幅となります。
特徴としてはふっくら盛り上がったした仕上がりになります。

【右側画像】打ち方:たたみステッチ+縁取りサテンステッチ

和室の畳のような打ち方をするので、そのように言われています。
右側の刺繍については、中をたたみステッチで、外側の輪郭(アウトライン)に縁が付けていますが、縁取りは細いサテンステッチとなっています。
この縁取りのサテンステッチによって輪郭を強調できるので、オブジェクトがくっきりと仕上がります。

【両ステッチの比較について】

両ステッチを針数(ステッチ数)という点で比較すると、
中をたたみステッチ+縁取りサテンステッチのパターンは最も針数(ステッチ数)多くなります。

ステッチ幅が広い場合は、サテンステッチは針数(ステッチ数)が少なくて済みますので、ふっくら仕上がる割にコストを抑えることができます。
たたみステッチは、狭いステッチ幅で細かく打ちますので、サテンと比べると盛り上がりがない仕上がりとなります。

また、サテンステッチは線の方向に沿って原則は垂直線幅に対して打ち込みますが、
たたみステッチの場合は、自由に打つことができますので、打つ角度は幅によっても出来上がりが変わってきます。
要するに、打つ方向や幅によって光の反射が変わりますので、それによって見え方が変わるということです。

プリントは、版を通してインクを落とすので、インクの違い以外は出来上がりの差があまり出ないのに対し、刺繍は、同じデザインでもこれだけ出来上がりに違い出るということです。

現場では、実際に、上記の画像のような線幅のある文字については、サテンとたたみの両方で刺繍型を作成してみます。
実際に試し打ちをしてみてどちらの方が綺麗に見えるか比較してから、
採用する刺繍型を決定しています。

サテンステッチのみで刺繍しているデザイン

アウトラインの黒糸以外はたたみ打ちのデザイン

「次回に続く」

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