豊富なバリエーションのカラーから選ぶスクラブ
カラーで選んでセンスをアピール!
さまざまなカラーのスクラブが登場している昨今。オリジナルスクラブの製作においても本当に色とりどりのスクラブを目にすることが多くなりま した。
30を超える勢いのカラー数を誇るスクラブもあり、ブラックやネイビーなどの定番カラーにしようか、それとも明るく華やかなものにしようか悩まれる方もいるのでは?
ということで、この特集ではスクラブを選ぶときに知っておきたいカラー選びのコツをご紹介します!無難なカラーを選ぶ…のももちろんいいのですが、“色の持つチカラ”について考えて選んでみませんか?
まずは両スクラブの大まかな特徴を知りましょう!
“色はそれぞれに意味があり身体的・心理的な影響を与える”というのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。赤は情熱や興奮を与える、あるいは緑には癒しの効果がある…。有名な話ではありますが、その効果を実感することはあまり多くないかもしれません。
色は無意識のうちに訴えかけてくる!
人間は視覚で色を情報として受け取ります。その色が思い起こさせるイメージによって無意識のうちに感情が動いたり、行動を決めることがある、というのが“色の持つチカラ”です。
近年は色彩心理学という学問も発展するなど、人の心と色に密接なつながりがあるのはたしかであることが分かっています。
スクラブを選ぶときにもこの“色の持つチカラ”について考えてみると、より自分にあったものを見つけられるはず…!
色が与えるイメージを確認してみましょう!
さっそく代表的な色の与えるイメージを見ていきましょう!
ホワイト
清潔・神聖・無
ホワイトは混じり気がなく汚れがないことから「清潔」や「神聖」といった印象を与えます。また、色がないことから「無」を表す場合も。
清潔なことが重要な医療の現場でも目にするが多い色です。白衣の色で、医師や病院を連想させるとも言われています。
ホワイトのスクラブなら清潔感のあるイメージを作り出せること間違いなし!
グレー
落ち着き・穏やか・曖昧
「落ち着き」を表現するグレーは「穏やか」で大人な印象を与えます。また、白と黒のどちらでもなくはっきりしないことから「曖昧」であることを表す場合も。
主張が少なく他の色を引き立てます。自分の存在感を抑えられる、とも言えます。
グレーが与える落ち着いた印象は見る人のストレスを和らげる効果も期待できます。グレーのスクラブならば穏やかなイメージを作るだけでなく、患者様の心を穏やかにすることもできるでしょう。
ブラック
高級・不屈・恐怖
非常に主張の強いブラックは「不屈」の強い意志や「高級」な印象を与えます。一方で、悪や暗闇を連想させるため「恐怖」などの意味合いにもとられる色です。
“ブラック~”といったネガティブなものの表現によく用いられる色ですが、明るい色を際立たせるという側面もあります。ファッションとしてはとても扱いやすい色です。
ブラックのスクラブだけならば挫けない強さをイメージさせ、白衣と一緒に着ればその清潔感を一層際立たせる効果も期待できます。
レッド
情熱・興奮・危険
「情熱」や「興奮」を意味するレッドは活力やエネルギーを感じさせます。視覚に与える刺激が非常に強い色です。道路標識などにも使われているように「危険」性を表す意味でも用いられます。
少し話は逸れますが、闘牛の際に赤い布を振るのは牛がその色に反応するからではなく、観客の興奮を煽るためです。
レッドのスクラブは着る人にも見る人にも活力や情熱を与えますが、血の色を連想させることもあるので使いどころには注意が必要かもしれません。
オレンジ
親しみ・活発・ぬくもり
オレンジは「活発」さの象徴です。家庭を連想させる色であるとされ、「親しみ」や「ぬくもり」という意味を含んでいます。
わがままという印象もあるようですが、ネガティブな意味合いがあまりない色です。
オレンジのスクラブならば自身の活発さをアピールできるとともに、患者様にも元気を与え、親しみやすさを感じてもらえるでしょう。
イエロー
希望・幸福・注意
オレンジと似た意味合いを持つイエロー。こちらはより生き生きとした明るさを表し「希望」や「幸福」といった力強い意味を持ちます。
まわりの明暗に左右されないとても見やすい色なので注目を集めます。そのため「注意」を促す表示などにも使われます。
メッセージ性の高い色ですが、派手なイメージもあるので苦手な方もいるかと思います。淡いイエロー系のスクラブならば派手さを抑えて着られるうえにやわらかい印象を演出してくれるのでおすすめです。
ピンク
可愛い・愛情・幼い
「可愛い」といった女性的な意味合いを多く含むピンク。「愛情」深さを表す色でもあります。
春や桜を連想させます。春は物事が始まる季節。そんな季節の晴れやかで穏やかな暖かさを感じさせる色です。赤ちゃんをイメージさせる色でもあり「幼い」印象を与える面もありますが、そこは捉え方次第。大人だけでなく子どもたちにとっても親しみやすい柔らかさを演出できるのがピンクのスクラブの特徴です。
男性には少し難しい色ですが、うまく取り入れれば余裕のある大人のアピールができるとも…?
グリーン
癒し・健康・自然
「自然」の色といえばグリーンを思い浮かべる方も多いでしょう。木々の葉や芝生、あるいは野菜や稲の育つ田畑の風景には必ずみられる色です。
刺激が少なく目に優しい色です。リラックス効果があり、心身の緊張をほぐして「癒し」を与えます。オーガニック製品など、自然=体に良いことと結びつきやすいため「健康」という意味も持ちます。
暗めのグリーンは多彩なスクラブの中でも人気のカラーの一つです。医療現場にもぴったりなので、1枚持っていると活躍すること間違いありません。
ブルー
誠実・冷静・憂鬱
ブルーは集中力を高める色です。心を落ち着かせる効果があり「冷静」な印象を与えます。また、派手さがなく、まじめで「誠実」な雰囲気を演出します。
ブラック同様にネガティブな意味の言葉に使われることも多く、気持ちが落ち込んでいる「憂鬱」な状態のことを“ブルー”と表現することも。食欲を減退させる色としても有名です。
ブルーのスクラブが作り出す誠実さは信頼感につながります。相手に好まれやすく、気軽に着られる選びやすさもポイントです。
ネイビー
知性・権威・神秘
その落ち着いた色合いで思慮深さや「知性」を感じさせるネイビー。夜空の色ともいわれ、宇宙を思わせる「神秘」的な印象とも。
英語の“navy”とは海軍のこと。イギリス海軍の制服に濃紺色が使われていたため、これを“ネイビー”と呼ぶようになりました。今では世界中の海軍がこの色の制服を着用。「権威」の象徴となっています。
数あるスクラブのカラーのなかでも1、2を争う人気のカラーです。主張しすぎない扱いやすさが人気の理由ではありますが、その意味を知るとより選ぶ楽しさがあるかもしれません。
パープル
高貴・ミステリアス・不安
身近にあまり目にすることのないパープルは「ミステリアス」で特別感のある印象を醸します。同時に、ミステリアスさは時として理解することが難しく、「不安」感にもつながります。
古く西洋では「高貴」な人のみが身に着けることを許される、権威の象徴として扱われていた色でした。日本で初めての冠位制度である冠位十二階においても、最も高い位の人に与えられた冠が紫(パープル)であったと言われています。
特に女性的な魅力を引き出す色といわれます。パープルのスクラブならば上品でアンニュイな雰囲気を演出してくれそうです。
気分によってカラーを変える!? スクラブ活用術
ここまでは色の持つチカラについてみてきました(説明しすぎたかもしれません…)が、それでは実際に“どんなタイミング”で“どんなカラー”をチョイスするのがいいのでしょうか?
ここからは、気分や場面によって着用するカラーを決めるスクラブ活用術をみていきましょう!
気分がすぐれているとき
楽しいことや嬉しいことがあった、あるいは天気がいい…。そんなポジティブな気分のときには、さらに気分が上がるような暖色系のスクラブを選んでみませんか?
暖色とはレッド、オレンジ、イエローといった暖かい印象を感じさせる色のこと。進出色ともされ、前に飛び出してより近くにあるように感じられます。
太陽の光を思わせるような明るさは自分の気分をさらに晴れやかなものにするだけでなく、みる人にもパワーを与えられます。
明るく鮮明なものならさらに◎!ポジティブな気分をシェアして仕事に取り組めますよ。
こんなスクラブがおすすめ!
気分がすぐれないとき
いつでもポジティブな気分でいたいものですが、人間そうはいきません。悲しいことがあったり、なんとなく気分がすぐれないなんてこともありますよ ね。そんなときは気分を落ち着かせる寒色系のスクラブを選んでみませんか?
寒色とはブルーやネイビーといった冷たい印象を感じさせる色のこと。後退色ともされ、後ろに下がって少し遠くにあるように感じられます。
深い海や夜の空を思わせる暗さは気分を落ち着かせて集中力を高めます。穏やかな気持ちで、まずは自分がやるべきことを淡々とこなしていきましょう。
無理に気分を上げようと暖色系を選ぶのはNG。不快な気持ちにつながります。無理に気分を上げる必要なんてありません。
こんなスクラブがおすすめ!
穏やかな気分のとき
気分に波がなく穏やかでフラットな状態のときには、心に余計な波風を立てないことが重要です。気分に起伏があると疲れてしまいますよね。
刺激が少なくリラックスできる色を選ぶといいでしょう。ナチュラルカラーやアースカラーと呼ばれる色がおすすめです。
オフホワイトやグレー、ベージュといった淡い色合いのナチュラルカラー、ブラウンやグリーンといった自然を思わせるアースカラー。どちらも刺激が少なく穏やかです。左の画像をみていてもなんだか落ち着いてきませんか…?
この中でグリーンを除く各色はベーシックカラーとも呼ばれ、コーディネートするときの土台にもなります。そのままでも着やすく、差し色を入れるとさらにおしゃれ度が上がる優れモノ。1枚持っておけば使い勝手のいいカラーです。
こんなスクラブがおすすめ!
自分をアピールしたいとき
自己主張が少なく、周囲にあわせられる協調性が日本人の美徳…とはいいますが、自分の存在をアピールしたい!という気持ちが悪いなんてことはありません。服は自分を表現するもっとも手軽な手段です。スクラブから自己主張してみませんか?
ピンクやパープル、イエローといった色は少し派手な印象を与えますが存在感を演出すること間違いなし!
色自体は好きだけど、着ても似合わないと思われている方もいるのではないでしょうか?そんな方はまず、淡い色合いのスクラブから選んでみると意外と着やすいこと に気がつくかも。
パンツに暗いカラーのものを合わせると、着やすくなるだけでなくよりスクラブの明るさが映えるのでおすすめです。
こんなスクラブがおすすめ!
グレードの高さをみせたいとき
服は第一印象に直結し、信頼に値する人物かを判断する材料になります。そして、その判断の決め手となるのがグレードの高さ。スーツのようなフォーマルな服装が信頼されるのも、高い格式や誠実さを感じさせるからです。
高級な服を着ている=グレードが高いということではありません。スクラブのカラー次第で相手からの第一印象は変えられます。
グレードの高さを演出したいときには、ネイビーやブラック、深めのグリーンといった暗く重厚な色を選びましょう。落ち着いた誠実な印象で高級感をアピールできます。
特に種類が多く人気のカラー系統です。嫌いな人が少なくどんな場面にも対応できる使い勝手の良さが魅力。派手さがないので誰でも選びやすい、というのも大きな理由の一つです。
患者様をはじめ多くの人と接する医療の現場では、1枚持っておくと必ず活躍してくれるカラーです。
こんなスクラブがおすすめ!
パーソナルカラーで決める!?
パーソナルカラーで決める!?
パーソナルカラーという言葉をご存じの方も多いのではないでしょうか。その人が生まれ持つ肌、瞳、唇や髪の色と雰囲気が合う色のことで、人からみられたときに「似合っている」と感じられやすい色のことをいいます。
イエローベース(イエベ)とブルーベース(ブルべ)で大別され、そこからさらに春夏秋冬の4つのグループに分けてそれぞれに合う色を導きだす方法が一般的です。
単色のものが多くコーディネートの幅も広いとはいえないスクラブ。だからこそ、パーソナルカラーが選ぶときの参考になるかも?
春タイプ(イエローベース)
春タイプの人には、春を思わせる暖かで明るい色がおすすめ!
オレンジやイエロー、イエローグリーン、ベージュといった色が若々しく元気な雰囲気をより一層引き立てます。
夏タイプ(ブルーベース)
夏タイプの人には、初夏のような爽やかで柔らかく明るい色がおすすめ!
薄めのブルーやピンク、パープル、グレーといった色が上品な雰囲気を作り出します。
秋タイプ(イエローベース)
秋タイプの人には、秋を思わせる暖かく深い色がおすすめ!
春タイプよりも濃い色合いのオレンジやグリーン、ブラウンといった色が落ち着きのある知的な雰囲気を演出します。
冬タイプ(ブルーベース)
冬タイプの人には、冬の深く澄んだ空気を彩る暗めのはっきりとした色がおすすめ!
ブルーやワインレッド、濃いグレーといった色がクールな雰囲気を際立てます。
ここで紹介したものはパーソナルカラーに合うといわれている色の一部です。同じ系統の色でもその明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)によってグループが異なっていることもあるため、明確に「このタイプの人にはこれ!」というのは難しい、というのが実際のところ…。
また、こればかりにとらわれてしまうと好きなカラーのスクラブを着られなくなってしまうこともあります。あくまでもスクラブを選ぶときの目安の一つとして使うのがよさそうです。
↓スクラブと刺繍の色の組み合わせも紹介↓