プリントウェアの豆知識

プリントウェアの豆知識

プリントウェアについて分からないことだらけ…そんな事はないでしょうか??
気軽に読める!明日から使える!ショートな豆情報を連載形式でご紹介いたします!

豆知識その1 「oz(オンス)編」

Tシャツの重さについての豆知識を紹介します!

Tシャツでは重さ=厚さを表す単位としてoz(オンス)が使われています。
1ozは約28.35gですが、Tシャツでは1平方yd(1yd=0.914m)の生地の重さをozで表します。
Tシャツは4.0~7.0ozの重さが一般的で、「oz」(オンス)が大きいほど品質が良いと言われます。しかし、最近では4.2ozなどの軽くて薄いTシャツに高級感を感じるという方も増えてきており、一概にozのみでTシャツの良し悪しを判断することは少なくなってきています。

豆知識その2 「素材編」

Tシャツの素材についての豆知識を紹介します!

Tシャツの素材の多くが「綿」ですが、綿は、五千年以上も前から人類に親しまれている植物繊維で、現在日本における衣料用繊維の消費量の約40%を占めています。
特性としては、肌ざわりが良い、涼しい、しっかり染まり、発色性に富むという長所と、 白化しやすい(使用や洗濯など摩擦によって毛羽立つため)、縮みやすい(水分を多量に含むとその分体積が増え膨張し、乾燥すると繊維が以前より縮んでしまう)短所があります。

豆知識その3 「生地の糸編」

Tシャツ生地の糸ついての豆知識を紹介します!

Tシャツの生地に使われる糸には「空気紡績糸」と「リングスパン糸」の2種類の糸があります。

空気紡績糸(オープンエンド糸)

空気の力を使って繊維を撚り合う構造になっているので、繊維の間に空間があり適度な空気を含んでいます。
オープンエンドの糸はふっくらとしており、ボリューム感がある一方で、ドライでザックリとした硬い風合いで、リングスパン糸の綿100%の糸に比べて、吸汗速乾性に優れています。
アメリカでは数多くのTシャツに使われています。但し、耐久度に関してはリングスパン糸の方が高いといわれております。
アルファユニで扱っている商品で代表的な品番は
CROSS&STITCH「OE1116 6.2オンスオープンエンドマックスウェイトTシャツ」です。

リングスパン糸

撚り糸のことです。ロープ作るように綿が撚ってある糸です。
特徴としては、洗濯にも強く、オープンエンド糸で作ったTシャツと比べるとしわにもなりにくく、仕上げでコーマ通しをして紡がれた糸は、毛羽が少なく艶の良いものになります。
日本産や中国産の糸はリングスパン糸を使用することが多くなっています。
※“コーマ”とは(combing=櫛通し)の意で、綿花にコーマ通しを行うことで、綿花の中の未成熟な部分を取り除き、良質な部分だけで糸を仕上げることができます。
一方、「カード糸」、この櫛通しの工程がないので糸に毛羽立ちがあり、コーマ糸に比べ、色艶やしなやかさが無く品質的には劣りますが、その分コストが安くなります。
国内で販売されているTシャツはどちらかというとこちらの糸を使用したものが主流です。

豆知識その4 「布帛編」

布帛についての豆知識を紹介します!

布帛とは「布と絹」の意味で、シャツやブルゾンなどに使われる薄地の織物のことをいいます。
今回はこの布帛の織り方について、いくつか紹介します。織っているので、基本的には伸縮性がありません。

タフタ = 平織

平織は、タテ糸とヨコ糸が1本おきに交互に浮き沈みを繰り返している生地。
網目が少し緩み加減で布目が平滑で丈夫。

サテン = 朱子

織朱子織はサテンウェーブともいい、タテ糸の密度がヨコ糸の1.8~2倍の織り方。
光沢があり薄地の生地は柔軟性がある。

ツイル = 綾織

綾織りは平織りと違って布に綾目が見える織り方。
手触りは幾分かの張りとコシをもっているので、シルエットが作り易い生地。

豆知識その5 「サイズ編」

サイズについての豆知識を紹介します!

通常、国内で販売されている既製衣料品のサイズは、 すべて日本工業規格(JIS)で決められています。
しかしこの規格はそれぞれの国によって違いがあるので、海外のTシャツと日本のTシャツでは、サイズが若干違います。
アメリカのブランドは日本製に比べ少し大きめに作られているので、アメリカンサイズという言葉が使われていたと思います。
しかし、近年アメリカのアパレルブランドも日本市場を意識して、日本向けサイズを別規格として展開しているところもあるようです。
また、最近日本の市場では、ド定番サイズのTシャツ以外に、フィット感を重視する身幅の細い仕様のものが多くできています。
同じサイズのMでも品番によって多少違いがありますので、サイズ表を確認することをオススメします。見るポイントは大きく2つで、身幅と着丈(身丈)です。
メーカーや品番によって同じサイズ表記でも2~3㎝の差がある場合もあります。
また、小さいなサイズについてですが、ジュニアサイズとレディース向けサイズのスペックの違いは、レディースの方が、一般的に身幅、肩幅を狭くし、袖丈が短くなっており、その分若干着丈が長くなっています。

豆知識その6 「色落ちと型崩れ編」

色落ちと型崩れを防止する方法と縮みについての豆知識を紹介します!

色落ちの防止について

綿素材の色落ちを防ぐことは難しいのですが、まずは蛍光剤の入った洗剤の使用は避け、洗剤を完全に水に溶かしてからTシャツを洗う様にしましょう。水道に含まれる塩素も色落ちの要因になります。 加えて、干し方も注意してください。紫外線も色あせの要因になりますので陰干しをお薦めします。

型崩れを防止について

洗うときにTシャツのリブ部分を輪ゴムで縛って洗うとクタクタになりづらいです。干すとき、ハンガーにかける時は首から入れずに裾から入れることをおすすめ致します。

洗濯後の縮みについて

Tシャツやポロシャツは洗濯すると必ず縮みます。大体、縮率は着丈で5〜8%、身幅で2〜4%程度一般的です。 Tシャツやポロシャツは丸編み機で編んでいるため、縦方向に多く縮みます。 正確に言うと、Tシャツなど丸編み機で編んであるニット商品は、洗うと必ず斜め上方向に縮みます。これを斜行と言います。斜行する理由は、丸型の編み機で回転しながら、力が一方方向に掛った状態編んでいるためです。

※生地は上記のように筒状に編んで行き、Tシャツの長さにカットして作ります。 縮率や斜行の度合いについては、品質によって差が出ます。 強く編んでいる糸が詰まった生地の場合は、そうでないものと比べて縮率や斜行が少なくなります。

豆知識その7 「型」編

Tシャツ「 型 」についての豆知識を紹介します!

お店ではさまざまなデザイン・形のTシャツが置いてありますが、基本的な作りにそれほど大差はなく、縫製の仕方によって大きく「セットイン」と「ラグラン」の二つに分けられます。

「セットイン」とは四角い身頃に袖を縫いつけた形を指し、世のほとんどのTシャツはこの「セットイン」にあてはまります。 そして「ラグラン」とは首の部分から肩と袖をなす部分を縫いつけた形を指します。ベースボールTシャツを思い浮かべてもらえば分かりやすいですかね?
このラグランですが、ベースボールTシャツいうことから野球が起源と想像しがちですが、実はイギリスの軍人ラグランが戦争時に考案したものなのです。負傷兵でも着易い服をという目的で作られたと言われています。そういったことからもラグランはセットインに比べて、腕回りに余裕があり、肩を回しやすい仕様と言えます。 弊社でもTシャツを扱っておりますが、年々出荷数が増えている人気商品です。 見た目がカッコいいといういのもありますが、この着易さ=動きやすさが市場に受け入れられているという理由もあるかもしれませんね。

豆知識その8 「シルクプリント編」

シルクプリントついての豆知識を紹介します!

シルクプリントとはシルクスクリーンプリントといい、その名の通りスクリーンという網目状になっている版を使い、その網目の穴からインクを生地に落とし、プリントする手法です。
スクリーンは準備段階では、特殊な溶剤で覆われ、全ての網目が塞がれている状態です。まずはプリント柄の形に露光によって網目の穴を露出させます。この作業を製版と呼びます。
あとはこの製版したスクリーンを生地の上に置き、インクをヘラで刷り落とし、乾燥させて完成です。

豆知識その9 「写真プリント編」

写真プリントをプリントする方法の豆知識を紹介します!

シルクプリント

前回紹介した手法ですが、通常デザインのプリントと異なる点は、版の網目が細かい所です。
4色(CMYK)のインクを使い、ドット(点)の掛け合わせで表現します。
4色にデータ分解し、直接生地に4色のプリントを重ね印刷するので生地の凹凸を拾うのと、紙印刷(オフセット印刷)と違ってドットが粗いため、再現性には限界がありますが、それなりに元データに近いカラーに仕上がります。
デメリットとしては、版代と分解アートワーク代がかかるため、数量が少ないと1枚あたりのコストがかなり高くなることと、同じロットでも最初と最後で多少色ブレが出ることです。

転写プリント

特殊なシート(印画紙)にデザインを印刷し、プレス圧着する方法です。
生地に直接プリントをすると、紙印刷よりも表現性が落ちるのですが、この方法だと高い表現性が保てます。
シートに印刷する方も、シルクでプリントするのと、カラープリンターで出力印刷する方法が2つあります。
プリンターで出力し転写プリントする方を一般的にデジタル転写と言います。

CAM転写プリント

データをPCから専用のインクジェットプリンターにて専用の転写シートに印刷、同時に柄の形にプロッター(カッター)でカットします。
シートを剥がし、プレス機で圧着プリントします。メリットは、カラー画像が1枚から比較的低コストでプリントすることです。
デメリットとしては、インクジェットプリンターによって出力されるカラーに若干差が出ますので、完全にデータ通りにカラーで出力できないことです。

豆知識その10 「インクの種類編」

インクの種類についての豆知識を紹介します!

みなさんTシャツを着て胸のプリントを触ったとき、ベタつきを感じたり、逆にプリントを感じさせないぐらいの風合いの良さを感じたことはありませんか?
実はこれインクの種類によるところが大きいのです。

Tシャツプリントのインクには油性、水性という種類があり、表現したい柄や風合いによって使い分けられています。
油性インクはプリント後にベーキング(熱乾燥)をすることで固まるインクです。
このインクはアメリカ製のラバータイプ(アメリカンラバー(油性ラバー)と呼ばれているもの)で、インクの厚みがありゴムのような仕上がりになります。 また、インクの性質上細かい柄や写真のような柄を表現するのに適しています。

水性インクは自然に固まるインクで繊維に染み込みやすいので、風合いを重視する場合に使われます。
しかし、デメリットとしては、インクの性質上細かい柄を表現しにくいということと、プリントしているそばからインクが固まって行くので、多数プリントする場合作業効率が低くなる点です。
一般的に水性顔料インクと呼ばれているものです。

水性インクにもラバータイプのものがあり、水性ラバーインクと言います。
こちらも自然乾燥型ということで油性と仕上げの方法が違いますが、風合いは近くなります。
特徴としては、油性ラバーインクに比べて、隠ぺい性が高いことです。
濃色生地に白色のインクを載せる場合、生地の色に負けることなく、綺麗に仕上がるということです。

油性インク、水性インクともそれぞれの製造メーカーが短所をカバーしようと研究が進められ、油性ラバータイプでも風合いが良い、水性でも固まりにくいというように、新種のインクが開発されております。

豆知識その11 「特殊プリント編」

特殊プリントについての豆知識を紹介します!

発泡インク

膨らんだロゴがプリントされているTシャツを見たことがありますか?
それらの多くは加熱をすると膨張する発泡剤を配合したインクを使っています。発泡剤を配合したインクでプリントし、その後加熱することによって、インクの部分が膨張し、あのような膨らんだプリントになるのです。

3D(厚盛)インク

グラフィックを立体に表現できる、直立厚盛インクを使用します。 インクを厚くプリントした時に割れたり欠けたりしないように作られています。 このインクを使う事で、立体的なデザインを作ることができます。さらに厚くプリントしたい場合は、2度・3度と重ねてプリントしていきます。

刺繍風プリント

どのようにして刺繍風にするかというと、刺繍の糸の立体感を発泡インクを使って膨らませて表現します。ポイントは、本来は刺繍糸で表現されるジグザグ感を出すために、もとのデータを加工することです。その加工はオペレーターの技術です。版代、プリント加工代、+データ加工賃がかかります。

刺繍風プリントのメリットは2つあります。
(1)大きな柄でもデータ加工賃がかかっても総額で刺繍ほど加工代が高くならないこと
(2)大きな柄でも刺繍ほど重くならないこと

豆知識その12 「ラメプリント編」

ラメプリントについての豆知識を紹介します!

ラメ粒子に半透明なインクを混ぜてプリントします。半透明のため、濃色の生地にプリントすると色が沈んでしまいます。より綺麗にプリントする為、ラメインクの下に同色のラバーインクを敷きます。ラバーインクを下地に敷いた場合、版を別に作り、さらに2色プリントと同じ扱いとなるため、綺麗には上がりますが、コストも上がってしまいます。 ラメの種類は結構あります。価格については枚数により変わりますので、お気軽に相談下さい!

(1)ラメ粒子
(2)ラメインク下に同色のラバーインクを敷いたもの。
(3)ピンクのラバーインクを下地に敷いたもの。鮮やかな発色になりました。
(4)そのままプリントしたもの。黒で若干沈んでいますね。

豆知識その13 「Tシャツの耐久性編」

Tシャツの耐久性についての豆知識を紹介します!

今回はTシャツの耐久性についての豆知識ですが、具体的には当社の主力商品「6.2oz品番OE1116」のリブ強度を紹介します。 皆さん、Tシャツの耐久性で、主に気になる部分は洗濯した後の型崩れや首のリブの伸びの度合いではないでしょうか?
そこで今日はOE1116 を私自身が約1年着用し、30回くらい洗濯した画像をお見せしたいと思います。 こちらの商品の特徴としては、リブの部分にダブルステッチが入っていることです。 このダブルステッチは見た目しっかり感を与えます。

実際にどうかというと、多少はリブの強度を上げていると思いますが、大きな差になっているかと言うと、正直言い難いです。 そのようなことよりも実際に洗った後の状態を見ていただけが分かると思います。 当然ながら、洗濯すれば新品の状態に比べて伸びます。 しかしながら、リブを強くしっかりとした編んでいて、さらに襟付けの縫製のときに、しっかりと伸ばしながら身頃(本体)に縫いつけていれば、ある一定のところ以上は伸びないようになります。 実際にこの商品については画像を見ていただければわかると思います。 最後に、型崩れについてお話ししますが、しっかり編み目が詰まっている生地は洗った後に縮みが少なく、また斜行が少ないです。 洗うことで生地の目が詰まるので、新品の状態で編み方が緩ければ、その分縮む度合いが増え、生地が編んでいる方向(斜め方向)に縮むため、丈が短くなるとともに、斜めに曲がってしまうのです。 余談ですが、Tシャツは筒状に縦方向に丸く編んで行きますので、一方方向に力が掛った状態なので、もともと生地は良く見ると斜めになっているんですよ。 6.2オンスOE1116Tシャツについては、リブの強度、縮みや型崩れについて、問題なく、安心して着用いただけると思いますよ。

プリントの種類

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プリントにおすすめのフォント

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プリント位置とサイズ

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プリント位置とプリント可能サイズの目安です。品番・商品サイズによっては、プリント...

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プリントウェアの豆知識

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CAM転写プリント

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