文字数の多いデザイン・文字刺繍について
・・その理由としては文字が長すぎて
長文の刺繍は加工位置によってはきれいに仕上がらない場合や刺繍ができない可能性があります。難しい例と弊社からデザイン案をご提案します。
長文のデザインは袖に不向きです!
袖の刺繍枠は直径8cm。文字数が20文字以上を超えるもの、絵柄の横に文字が入るようなデザインは直径8cmを越えてしまうため調整が必要です。また、デザインによっては刺繍ができないケースもあります。
文字の高さ1.3cmが基本ですが、長文の場合1段では刺繍ができません。15文字以内であれば少し潰れますが刺繍が入れられます。
1段に入れるために調整しても袖に入れる場合は、かなり縦長に潰れてしまいおすすめできません。
2段~3段刺繍をご提案します!
袖への刺繍は直径8cmの刺繍枠内に収めないとならないため、20文字以上の長文は2~3段に分けて刺繍したほうがきれいに仕上がります。文字を小さくしても、無理やり直径8cmに調整しても刺繍が縦長につぶされて汚くなってしまいます。デザインを変えたくない場合は、調整して胸に刺繍または、加工方法の変更もおすすめしています。
ORIGINAL SCRUB UNIFORM SHOPで24文字程あります。
文字サイズ:ふつう
書体:ブロック体
24文字入れた横の長さ:28cm
20cmオーバー!!
文字サイズ小さめでも横の長さは21cmを越えてしまうので、1段刺繍は難しいです。2段に分けるなどご検討ください。
※画像の文字はブロック体を使用しておりますが、書体によってはもっと横長になる可能性があります。
ご提案できるデザイン案
長文の場合は2段にして刺繍。デザイン刺繍の場合はアーチをかけるなどのご提案もしています。デザインの形を変えたくない場合は、文字の数を減らす、なくす、加工方法を変えるなど検討いただく場合があります。
直線では入らなくても円形にすれば入るデザインもあります。アーチ形をご提案しています。(デザイン刺繍のみ)
文字数を減らす、または入れない。デザインの形を変えたくない場合はこちらをご提案しています。
四角・長方形の袖デザイン刺繍について
袖の刺繍枠は直径8cmありますが、四角・長方形のデザインは、刺繍サイズが8cm以下になります。円形の枠に収まりません。長い文字が入るデザインは特に注意が必要です。以下の例をご覧ください
黄色い円形の輪が直径8cm。この黄色の枠内に刺繍します。理由としては枠に針が当たってしまうためです。
ロゴの下に文字の組み合わせ。
文字が長すぎて入りません。
文字の下にロゴと文字刺繍。
こちらもサイズオーバーです。
ロゴの横に文字が入るデザイン。
こちらも枠に収まりません。
ご提案できるデザイン案
四角形のデザインでも袖に刺繍したい場合は、ロゴのサイズや文字のサイズの調整をします。長文の場合は文字数を減らしていただく場合がございます。デザインの形が変わる場合もございます。以下の例をご覧ください。
袖に長文の刺繍をした場合、どんな仕上がりになるのか・・
大文字小文字を混ぜてつくっても20文字を超える長文だと袖には不向きです。縦長に潰れるので、文字は読めず汚い刺繍になってしまいます。
袖刺繍は通常15文字以内(ふつうサイズ)ですが、今回、袖に20文字以上(ふつうサイズ)の刺繍を入れてみました。結果、文字が読めないくらい潰れてしまいました。このような刺繍は弊社ではお受けしていません。きれいに刺繍ができるようご提案をしています。えらべるフォント刺繡・ネーム刺繍はスタッフが文字を調整してきれいに刺繍をいれています。
袖にすべて大文字で長文刺繍
長文を直径8cmの枠内に収めるために高さはそのまま、横だけ調整します。縦長に潰れすぎて書体によっては全く読めません。20文字以上入れたい場合はお見積り前にご相談ください。
文字が小さすぎると刺繍ができません!
文字が小さすぎるデザインは刺繍に不向きです。大元のデザインが大きくても、直径8cm以内に収めると文字の大きさが0.3mm!小さすぎるためこれでは刺繍ができません。刺繍の場合は高さ4mm(太さ0.7mm)以上必要です。0.3mmではステッチでも刺繍は難しいです。
刺繍の場合は高さ4mm(太さ0.7mm)以上必要です。
線を表現する時は、線の幅に合わせて針を横に振りながら縫います。しかし、線の幅が細くなると針が横に触れなくなり、線を縫うことが出来ません。針を横に振って幅を出しながら表現できる線の太さの限界は「0.7mm」となります。「0.7mm以下」の場合はステッチでの表現となります。
背中に刺繍する場合も長文にはご注意!!
広い背中にはたくさん文字が入るように見えますが、背中の刺繍枠は長方形W28cm以内。高さ2cmの文字を使用すると袖同様に1段では刺繍できません。
ふつうサイズや文字を小さくすると入りますが、高さがなくインパクトに欠けます。文字の大きさは変えずに2段に分けて刺繍をしたほうがかっこよく仕上がります。
(センタライン有り)
下段 1.5cm 24文字
1段の長文刺繍
【背中1段・文字数多め・文字をあまり縦長に潰したくない】
袖や胸によく使用する文字サイズ「ふつう」1.3cmでも、W31cm以上になるので長体をかけます。多少文字は縦長に潰れます。少しインパクトにかけるイメージになります。
1段刺繍
文字の高さ:1.3cm(横幅31cmを28cmに調整)
書体:ソウジャーン
糸色:ホワイト
長文刺繍を2段に分ける
【文字数多め・文字をあまり縦長に潰したくない】
この場合は2~3段に分けて刺繍を入れます。文字も「大きいサイズ」2.5cmを使ってインパクト大!
横の幅は31cm以上になるので長体をかけます。多少文字は縦長に潰れます。
2段刺繍
文字の高さ:2.5cm(横幅31cmを28cmに調整)
書体:ソウジャーン
糸色:ホワイト
長文刺繍の1段と2段を比較
長文の刺繍で1段と2段ではイメージがかなり変わるため、比較画像を作成しました。
(1)は2.5cmの2段刺繍
(2)は1.3cmの1段刺繍
文字数多め・2段背中有文字刺繍の比較
書体によってもイメージが変わります。
ブロック体 2段 ライン有りの刺繍
足付書体 2段 ライン有りの刺繍
きれいな刺繍例
小さなロゴの下に段分けして刺繍。長文もアーチにするときれいに入れられます。
お見積りは無料です!お気軽にお問合せください。
デザイン刺繍を綺麗に仕上げるためのポイントをご紹介いたします。
刺繍は生地に糸を打ち込んで表現することから、プリントに比べると細かい表現に限界があります。
刺繍表現が難しいと判断した場合は、弊社で綺麗に刺繍で表現できるようデザインを修正いたします。