刺繍にはどれくらいの長さの糸が使われているのか?

刺繍にはどれくらいの長さの糸が使われているのか?

普段何気なく目にしている、スクラブやウェアにあしらわれた色鮮やかな刺繍。
この刺繍を仕上げるために、実際にはどれくらいの長さの糸が使われているかをご存じでしょうか。

日常でそこまで意識することは、まずありませんよね。考えることがあるとすれば、コストを管理する経営者や、日々ミシンに向き合う製造現場のスタッフくらいかもしれません。

25,000ステッチの場合どれくらい糸が使われているか

実は、胸元や背中に施される大きめのロゴ刺繍(約25,000ステッチ(針))の場合、
使用される糸の長さは約100メートルにも達します。
100メートルというと、25メートルプールを2往復する距離、あるいは陸上競技の直線100メートル走と同じ長さです。

糸の長さ
※イラストはAIによって生成されたイメージであり、実際の縮尺や詳細とは異なる場合があります。

25,000ステッチの刺繍をご紹介

背中の刺繍は25,000ステッチ以内。こだわりの刺繍(背中/E)袖の刺繍は14,000ステッチ以内こだわりの刺繍(袖/C)
袖の刺繍は25,000ステッチ以内:スーパーインパクト刺繍(袖E)

1着のスクラブやワークウェアの限られたスペースに、これほど長い糸が緻密に縫い込まれていると考えると、
刺繍の存在感や見え方も少し違って感じられるのではないでしょうか。

刺繍の規模と使用する糸の目安

  • 大型ロゴ刺繍(背中・胸など / 約25,000針): 約100m
  • 文字のみのネーム刺繍(約500〜1,500針): 約2m〜6m

お名前のみのネーム刺繍の場合、使用する糸の量は約2〜6メートル程度です。大型のロゴ刺繍と比較すると、20分の1以下の糸量となります。デザインの大きさや密度によって、必要となる針数と糸の長さは大きく変動します。

糸の使用量は、刺繍型をつくるステッチデザイナーの経験と計算によって決まります。

フォントの太さ(下打ちの量)

太文字は縫う面が広くなるため、中身がスカスカに見えないよう土台となる「下打ち(下縫い)」をしっかり増やします。そのため糸の量が一気にUP。逆に細字は下打ちが少ないため糸も抑えられます。

下打ち(補強と立体感)

生地のヨレを防ぎ、綺麗に盛り上げて見せるための「見えない下打ち」。
この調整が糸の量を左右します。

文字を繋ぐ「渡り糸」

文字同士の移動(ランニング)は全体の使用量にはほぼ影響しません。

製品をお手に取る機会がありましたら、ぜひその立体感や縫い目の密度にも目を向けてみてください。使われている糸のボリュームはもちろんのこと、生地の風合いを活かしながら一針一針を緻密に設計するステッチデザイナーの技術が凝縮されています。

ステッチデザイナー

デザインを刺繍で表現するために、ステッチデザイナーが1針1針、緻密に設計し、刺繍型を作り上げています。

刺繍型を作成中

テニスラケットを持った狸 デザイン刺繍

完成したデータで刺繍打ち込み。
ポイントは「本物のストリング(ガット)に見せるための縫い方設計」。
オートパンチの単純な直線打ちではこの質感になりません。糸の方向や重ね順まで手作業で追い込んだステッチデザイナーのこだわりです。

見ているだけでワクワクする、100色以上の刺繍糸

100色以上の刺繍糸をご用意しています。お好きなカラーでネーム刺繍、デザイン刺繍をお入れします。

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